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70年代のアナログ盤を聴く [音楽一般]

約1年ぶりのブログ更新となってしまった。2015年は出張が多くて、なかなかPCの前に落ち着いて座ることができなかった。

2015年の年末からこれまで、音楽関係の書籍を続けて読んだ。
一つは高橋健太郎著「Recording Studios」。昨年のはじめから、仕事でお世話になっている方と70年代音楽のアナログ盤を聞ける店にいくことが何度かあった。その内の一つのお店でElton Johnの「ライヴ!!(17-11-70)」を聴く機会があった。それまでElton Johnは、ラジオ、テレビでは聴いていたものの、個人ではレコード、CDは持つことが無く、あまりじっくりと聴く機会がなかった。初期のElton Johnはこんな感じだったのかと思い、また、当時の演奏、録音はこんなだったのかと思い、同タイトルのCDを入手。その後、アナログ盤とCD盤でマスタリング(制作過程での最終的な音響調整)が異なるという話を聞き、当時のアナログ盤を改めて聞いてみよう!というキャンペーンが個人的に始まった。

ちょうどその時目に入ったのが、「Recording Studios」という本だった。ちょうど70年代前半に制作されたアルバムについて、当時のスタジオ、録音機器、制作環境を紹介するものである。当時エレキギターはあり、シンセサイザーもMoog Iなどは存在したものの、ホーンセクションや弦楽器は実際の楽器の演奏が録音されることが多く、スタジオがおかかえのバンドやオーケストラを持っていた。一方、録音機器はNeveといった名だたるミキシング卓が登場してくる時期。録音チャンネル数が増加し、録音手法のある意味「改革」が進む中、様々なアナログ回路の工夫によって録音された音が評価される時期だった。改めて考えると、70年代前半は、「生演奏主体の録音であること」と、「録音機器や録音技術に様々な工夫がなされ、音質が向上していたこと」とが相まって、デジタル化前夜における素晴らしいクオリティ向上の時期であることがわかり、改めてその時代のアナログ盤を聞いてみよう!という気にさせられた。

そして、今、近くのレコード店、ネットでいろいろ探して、この時期のアルバムを聞いている。もう一冊は、ドン・ブライトハウプト著(奥田 祐士 訳)の「Aja作曲術と作詞法」である、ちょっと時期は下るが77年に出されたSteely Danのアルバム「Aja」について、制作された背景、録音、楽曲、詞についてさまざまな観点からの情報が簡潔にまとめられた秀逸な一冊である。また、松武秀樹氏本人の著である「松武秀樹とシンセサイザー」も78〜82年にかけ、YMO作品にプログラマーとして参加した経歴を持つ同氏の、数々の経験と、それをもとにした関係者との鼎談がまとめられている一冊。これに先駆け、昨年は「ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法」(冨田恵一著)を読んだ。

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そして、今聞いているのは、「Recording Studios」で紹介されていたアルバムを主体に、

・The Stylistics / The Stylistics :Sigma Sound Studioでの録音、エンジニアはJoe Tarsia。
・Sheet Music / 10cc:Strawberry Recording Studioでの録音、エンジニアはErick Stewart。
・Close to you / Carpenters:A&M Recording Studiosでの録音。エンジニアはRay GerhardtとDick Bogert。
・The Stranger / Billy Joel:A&R Recordingsでの録音、エンジニア(プロデュース)はPhil Ramone。
・The Best of Two Worlds feat. Joao Gilbert / Stan Gets:Columbia Recording Studiosでの録音、エンジニアはStan Tonkei、John Guerriere。

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そして、「Aja」ほか、Steely DanはVillage Recorderでの録音、プロデュースはGary Kats、エンジニアはRoger Nicols !!。

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昨年はこれに先駆けて、

・Joe Walsh / You Can't Argue with a sick mind
Dreams / Dreams

のほか、日本のもので、

・ピュア・エレクロティックソウル / クリエイション
・This is CREATION / クリエイション

を聴いた。日本の音楽といえば、昨年、松本隆氏の活動45周年である「風待レジェンド」のライブや、Alfaレコードの村井邦彦氏にゆかりのミュージシャンが集った「ALFA MUSIC LIVE」が立て続けに開催された。いずれも、放送で見たが、とても貴重な機会だった。こうして振り返ると、自分自身の音楽の原体験はまさにこの70〜80年にあることに気づかされる。今後も様々な機会で、この時期の音楽に触れられればと思う。

さて、先日までのニューヨークでの写真を紹介。

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43rd Streetの様子。晴れていたものの、寒波で気温は低く、日中もマイナス気温だった。日中でも-2〜3度ほど。夜は-6〜7度くらいまで下がる。今週末は雪の予報で、ニューヨークも5インチほどの積雪が予測されていた。

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散歩でDakota Houseに行ったが改修中だった。
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